Völuspá 47

Skelfr Yggdrasils
askr standandi,
ymr it aldna tré,
en jötunn losnar;
hræðask allir
á helvegum
áðr Surtar þann
sefi of gleypir.

震えるイググドラシル
トネリコの木が立っている、
古き樹は金切り声を上げ、
ヨトゥンは手放される。
全てが恐怖する
ヘルウェグルに対して
初めにスルトルの彼らを
親族が上に飲み込む。

イググドラシル(Yggdrasill/ユグドラシル)のトネリコは、震えつつ立っている。
古代の木は金切り声を上げ、ヨトゥン(jötunn)は解き放たれる。

全てのものは、ヘルウェグル(helvegr/黄泉路)を恐れ、
やがてスルトル(Surtr/黒、スルト)の親族は、それらを飲み込む。

一つ違和感を覚えるのは、イググドラシルルが属格で使われている点である。例えば「孫悟空の猿」という言葉を目にすると、「孫悟空」か「猿」か、いずれかの解釈を間違えている可能性に思い至るだろう。とりあえず、「孫悟空の手」なら日本語として自然なので、「askrは植物の種類を指すような単語ではない」というのはありえる答えではないだろうか?

後半の「スルトルの親族」は比喩であるというのが通説なのだが、その内容を検討するのは、私の意図するところではないので、「スルトルの親族」として受け取ってもらいたい。

全体を通して、平易な節である。頭韻を踏もうという努力が見られないので、朗読者には不満かもしれないが、他の節もこれくらい簡単なら良かったのに、と思う。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this: