Völuspá 45

Bræðr munu berjask
ok at bönum verðask,
munu systrungar
sifjum spilla;
hart er í heimi,
hórdómr mikill,
skeggöld, skalmöld,
skildir ro klofnir,
vindöld, vargöld,
áðr veröld steypisk;
mun engi maðr
öðrum þyrma.

兄弟は互いに争おうと考える そして互いに死なせるように、
母方の従兄弟は考える 友愛を駄目にしようと。

家の中で硬い、 不倫の激しい、
鬚の時代、短剣の時代、 割れた盾、
風の時代、狼の時代、 初めは世界が互いを倒す。

草原の男は考える 他人に敬意を表すように。

兄弟は、互いに争い殺し合おうとし、
いとこは、友愛を台無しにしようとする。

不貞の横行で、ヘイムル(heimr)の中は乱れ、
顎鬚の時代、短剣の時代、盾は割られ
風の時代、無法者の時代、やがて世界は疲弊していく。

草原の男は、他人に敬意を払おうとする。

母方の従兄弟がなぜ姻戚関係をこじらせるのかは明記されていないが、不倫を指すと解釈するのが定説のようである。細かい議論は避けるが、sifjarで言いたいことは、肉親の情と違って、友愛が脆く儚い、ということであろう。1行目と合わせて考えると、前4行の大意は、「肉親の絆も夫婦の絆も当てにはできない」という、かなり厭世的な発言である。

さて、次の中6行だが、これはかなり難しい。そもそも、どれが主語で述語なのかもわからない。おそらく、頭韻を踏む為に無茶をしたのだと思う。

最後の2行は、…何だろう、これは。兄弟や従兄弟のような普遍的な関係まで槍玉にあがっているのに、なぜ急に「草原の男」が褒められているのか理解に苦しむ。無理やりこじつけると、「争いを止めて農業をしろ」ということなのだろうが、取って付けたような感じは否めない。

ちなみに、「たぶらかし」の51章、Frá ragnarökumによると、「巫女の予言」のこの節は、Ragnarökrの後の世界の描写、ということになる。あまり、真に受けるのも良くないが、参考までに。ついでに言うと、「たぶらかし」の引用には、最後の二行は入っていない。

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