Völuspá 21

Þat man hon folkvíg
fyrst í heimi,
er Gullveigu
geirum studdu
ok í höll Hárs
hana brenndu,
þrisvar brenndu,
þrisvar borna,
oft, ósjaldan,
þó hon enn lifir.

彼女は戦いを覚えている ヘイムで初めての、
グルルウェイグが 槍を支え
ハールの館で 彼女が焼かれるのを。
三度焼かれ、三度生まれた、
再び、そしてもう再び、 しかし彼女はまだ生きている。

ハールは、英語の”hair”と”high”の共通の祖先。そして、オーディンの別名でもあるので、「ハールのホール」は、ほぼ確実にヴァルハラ(valholl/戦死者のホール)のことだと思う。あと、例のドウェルク一覧にもハールさんは居たので、けっこうありふれた渾名、というか、砕けた表現なのかもしれない。のっぽさん、とか?ところで、日本語でも髪(かみ)の「か」と上(かみ)の「か」は両方「なんとなく上の方」を指す言葉が元になっているらしいので(例:頭(かしら)、神(かみ、カムイ)など)、どこでも考えることは同じらしい。ただし、Hárrは、「灰色」を指す。そして、古英語ではHárだけで、「灰色」を意味しているので、英語の”Hair”の方の元ネタはそんなに単純ではないかもしれない。「あいつは灰色だな」と言った場合は、普通、髪の色が灰色だろうから。オーディンに話を戻すと、「高い」人なのか、「灰色」の人なのか、私には何とも言えない。至高神とか、そういう意味で高いのかもしれないし、物理的に長身だったのかもしれない。あるいは、奇抜な髪型(アフロとか)をしていたのかも。それどころか、単に髪とか服が灰色だっただけかもしれない。近世の絵画的モチーフとしては、長身の老人(白髪)、という感じが多いと思うんだけど。

今まで巫女自身の「私は覚えている~」だったのに、いきなり「彼女」の伝聞に変更されていて、違和感がある。この話は次節で。

3度焼かれて、3度蘇るグルルウェイグ(黄金の酒)は、全く前振りがない謎の女である。geirr/槍をstyðja/支えているので、素直に解釈すれば、女戦士だろう。まあ、彼女の不死身振りも凄いが、これ以降の節もあわせて考えると、この「最初の戦い」では、総大将の居城までもつれ込んでいるので、つまりアース族は負けている。3回も。最終的に「グルルウェイグは生きている」ので、防衛には成功した、というところだろうか。私なんかは、ヴァルハラにGullvegg/黄金の壁とでも号する防御施設があって、そこが難攻不落で助かった、という感じだと思うのだが、Wikipediaによると、このGullveigをフレイヤと解釈するのが一般的なようである。

Advertisements

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this: